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「悼む人」

かっか館長です。
<かっか図書館>、開館です☆

今日はコチラ。
悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太

商品詳細を見る

天童荒太さんの「悼む人」です。
発売当初から読みたいと思っていて、このたびようやく機会を得ることができました。

事故や犯罪などで亡くなった見ず知らずの方の、亡くなった場所へ出向き、<悼む>人=静人を軸に、
静人に出会い人生を見つめなおす人として新聞記者・蒔野、殺人者・倖世、そして静人を大切に想う母・巡子の3人のエピソードが絡み合って、物語は展開していきます。

・・・よかったです。とってもよかったです!!
題材は深くて重いものなんですが、読後には解き放たれたような解放感を感じました。
深くて重いけれど、大切な根本の部分はいたってシンプルだということに気付かされます。

静人が<悼む人>になったきっかけは、大切な数人の死を、過敏にとらえ過ぎたところにあります。
故人を覚えていてあげなければならないという思いが、博愛的に広がって、見ず知らずの故人にまで思いをはせるようになり、ついには<悼む>旅へと出ていくようになります。
途中何度も死に囚われ、飲み込まれそうになりながらも、自分なりの死者との距離感を知るようになります。
それが、死の悲惨さや悲哀に心を寄せるのではなく、故人の人柄を肯定的にとらえること。
そこには3つの必要な要素があって、
その人が<誰を愛したか><誰に愛されたか><どんなことで人に感謝されたか> ということ。


究極であり、いたってシンプルな根幹のところですよね。
でもきっと最後はいろんなところが削ぎ落とされて、シンプルなところがのこされるのでしょうね。
生きているうちにはいろんなことがあって、きっときれいごとだけではないけれど・・・
死後人によく想ってもらうために自分を飾る必要もないけれど・・・
真摯に一生懸命に生きて、生きて、いざという時に、この3つの要素で振り返ってもらえる自分であれたらいいなと思いました。

それよりなにより、すべてのものを大切に、懸命に生きていこうと思いました。

なんだかうまく言えないけれど・・・いい本であったことは間違いありません!!

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